YouTube動画編集の音量調整/目安基準値

YouTube動画編集の音量調整/目安基準値

皆さんは動画編集 / 制作の際に音量に意識は配っていますか?

近頃はYouTubeを含めたSNSに、気軽に動画をアップロードでき、
その仕組みを副業として利用する人とともに、
動画をアップロードするYouTuber(ユーチューバー)さんや、
その動画の編集 / 制作をする動画クリエイターの数も爆増してきました。

動画の編集 / 制作をする上で『盲点』となりやすい【音量調整】の基本について
非常にシンプルにまとめてみましたので、
企業さんやYouTuber(ユーチューバー)さん、動画編集者さんに
参考にしていただけたら嬉しいです!

素材別音量

音量メーター画像

動画編集用のソフトは多数ありますが、どのソフトでもこのようなピークメーターは付いていると思います。

  • 音声 →-1~-5dB程度
  • BGM →-28dB程度
    音楽がメインの場合:-5~-15dB程度
    トークがメインの場合:-15dB~-28dB程度
  • SE(効果音) →-5~-10dB付近程度

このくらいの音量に設定することで、大体Youtube標準のラウドネス(-14LUFS/LKFS)にすることができます。
マスターの音量が一瞬でも0dBを超えると音割れが起きてしまいますので、動画編集の際は0dBを超えないように注意しましょう。

オススメの音量調整方法

ノーマライゼーション

Premiere Proでは「ノーマライズ」という編集が行えます。
「ノーマライズ」とは、音声ファイル全体の最大音量を均等化する作業のことです。

特定の瞬間だけ音量が大きすぎる時などにノーマライズをすることで、動画全体の最大音量を調整することができる便利な機能です。

話し手の声が小さ過ぎる場合にノーマライズを行うと、声の大きさと一緒にその他の環境音も大きくなることで、不自然になることがありますので、バランスを意識してノーマライズをすると良いでしょう。

1. メニューの中から「オーディオゲイン」を選択

ノーマライゼーションを行いたい全てのオーディオクリップを選択した状態で、クリップ上で右クリックし、メニューの中から「オーディオ ゲイン」を選択します。

メニューの中から「オーディオゲイン」を選択

2. 最大ピークをノーマライズ

オーディオゲインのポップアップメニューには4種類の方法があります。
その中の「最大ピークをノーマライズ」を選択した上で、統一したい音量を設定します。

最大ピークをノーマライズ

統一したい音量を設定したら、OKボタンを押します。
結果、選択していたオーディオクリップは以下の様に、ピークが-5dbに変化しました。

オーディオクリップのピークの-5dbに変化前
オーディオクリップのピークの-5dbに変化後

コンプレッサー

次にご紹介したいのが「コンプレッサー」です。

「コンプレッサー」は特定の瞬間だけ音量が大きすぎる時などに、リミッターをかけることで音が飛んで割れないように限界値を定めることができます。

1. Multiband Compressorを選択

「エフェクト」の中からMultiband Compressor(マルチバンド コンプレッサー)を選択します。

Multiband Compressorを選択

2. 「編集」ボタンを押す

追加されたMultiband Compressor(マルチバンド コンプレッサー)の「編集」ボタンを押すとリミッターを設定するポップアップメニューが表示されます。

「編集」ボタンを押す

3. リミット数値を設定

オススメの数値設定
  • しきい値 -10db 程度
    しきい値を下げる程、ラウドネスが下がります
  • マージン -1db 程度
    ここがハードリミッタの限界値です
  • アタック 2ms
  • リリース 500ms

オプション内の「低歪高精度リミッタ」を選択すると、設定値の音を絶対に超えないようにするために、超えてしまった音は全てカットする「ハードリミット」をかけることができます。

リミット数値を設定

声に合わせて、「低」「中間」「高」に分けます。「S(ソロ)」のボタンを押すことで、特定の音域のみを聞くことができるため、音域ごとにゲインの調整をする際に使用しましょう。Multiband Compressorを使って低域と高域の必要無い音を消して、クリアではっきりとした音を作ることができます。

BGM、SE(効果音)の音量

基本的にはBGMは「少し小さめだな…」と感じる程度がちょうど良いです。

音量が大きくなりすぎて内容が聴き取れないということは絶対にNG。

動画を見ている人が『BGM』『SE(効果音)』『話している内容』何を聞きたがっているのかを意識して調整してあげましょう。

音声が入っていないOP(オープニング)は本編の声と同じくらいの大きさにしたり、盛り上げたい部分は少し大きめにしたり、音を切る直前に大きくしたり、フェードアウトさせたりなど、バツッ!と音を突然切ったり、音量を調整するだけでも様々な演出を入れることができます。

素材ごとに音量を整え、動画ができたら、一旦『音』に集中して全体を聴いてみてほしいです。
オススメの方法は『目を閉じて音に集中して聴く』です!

BGM、SE(効果音)の音量

BGM、SE(効果音)の音量調整のタイミング

これは断然『動画編集の最後』です!

たまに素材ごとに挿入したタイミングで整える方もお見掛けします。私もそうしていたこともあったのですが、動画編集をする際は全体の流れを見ながら素材を挿入していくかと思います。素材を入れる度に音量を調整していると全体の流れを掴みづらくなってしまいます。

また、動画編集をする際は『編集する順番』を意識するだけで各段に編集スピードが上がりますので、是非一度意識してみてください!

最後に

近頃はBGMやSE(効果音)が大きすぎる動画を見る機会がとても増えました。

音声はレベルに余裕がある状態で収録されるのに対し、BGMやSE(効果音)はMAXの音量ギリギリに作られることが多いので、デフォルトの音量でそれぞれのデータを使用すると、おのずとこのようなバランスになってしまうんですね。。。

動画編集を外部クリエイターに依頼する場合

外部のクリエイターさんに動画編集を依頼される法人さんや、YouTuber(ユーチューバー)さんも多いですが、担当するクリエイターさんに音量調整の知識がないケースも非常に多く見受けられます。

外部に動画編集や制作を依頼する際は、金額の安さだけで選ばず、この辺りの知識があるクリエイターさんなのかどうかをしっかり見極めてから依頼するようにしましょう!

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