近頃「VTuber(ブイチューバー)」という言葉を耳にする機会が増えました。これからYouTubeで動画配信をしようと検討している方の中には、「VTuber」として配信することを検討している方もいるでのはないでしょうか。当社にも「VTuberとは何か?」「VTuberになるにはどうしたら良いか?」などの質問が多く寄せられています。本記事ではVTuberについて、そもそも「どんなものなのか」や「始め方」「活動方法」「必要な機材」を説明していきます。
VTuberとは
「VTuber(ブイチューバー)」とは、「Virtual Youtuber(バーチャルYouTuber)」の略で、配信者に代わって、CGキャラクター(アバター)を通して、動画の制作・配信をしているYoutuberのことを言います。通常のYouTuberのように、自分の顔や姿を映すことは一切なく、ライブ配信でもCGキャラクターを使って活動・活躍する配信者もいるほど人気のジャンルとなっています。Vtuberは、画面に映ったキャラクターが動くだけでなく、動きに合わせて声を出して話すこともできるため、動画コンテンツの司会者的な役割をしていることから注目を集めています。
VTuberの始め方
次に、VTuber(ブイチューバー)の始め方について、配信までの各ステップを説明をしていきます。事務所に所属する場合には、実際の配信までのステップが所属事務所により異なるため、ここでは『個人でVTuberになるためのステップ』についてご紹介をしていきます!
STEP①:キャラクター作成
まず初めに、自分の代わりにVTuberとして画面に映ることになる、あなたのCGキャラクター(アバター)を作成します。作成方法としては、アプリなどを活用して「自分でデザイン」する方法と、「デザイン会社に依頼」することで、オリジナリティの高い本格的なキャラクターを作るという2つの方法があるため、希望するデザインによっては、外注を検討してみるのも良いでしょう。
STEP②:ジャンルの決定
どのようなジャンルの動画を配信したいのか、企画を構成します。さまざまなジャンルがあるので、すでにVTuber(ブイチューバー)として成功している配信者の動画を沢山見て、「自分は何がやりたいのか」「自分は何が得意なのか」を書き出してみることで可視化され、自分がやりたいことが見えてきますので、試してみましょう。
STEP③:撮影
「自分がやりたいジャンル」が決まったら、準備をしていざ撮影スタートです!この際のポイントとして、台本を用意しておくことでスムーズに話せますし、構成も組みやすくなるので台本を用意することをおすすめします。万が一言い間違いをしてしまったとしても、次のSTEP④で間違った部分はカットできるので、基本的にカメラは撮りっぱなしで問題ありません。
STEP④:編集
次に、撮影した動画を編集します。話している最中の「えー」「あのー」などの余分な部分や、言い間違え・噛んでしまったところをカットしたり、撮り直したところ、つなぐなどの編集作業を行います。また、字幕(テロップ)をつけたり、効果音・BGMの挿入や、エフェクト追加などをすることで、動画のクオリティを高め、視聴者の「見やすさ」を向上させることができます。編集についてもSTEP①同様、プロである動画制作会社に依頼することで、クオリティの高い動画が作成できるだけでなく、編集にかかる膨大な時間を最も重要な『企画の構成』や『撮影』にまわせるため、外注することを検討してみても良いかもしれません。
STEP⑤:配信
編集が完成したら、ついに配信となります!
VTuberの活動方法
VTuber(ブイチューバー)として活動するには、「個人で活動する方法」と「事務所に所属して活動する方法」の2つの方法があります。それぞれに「メリット」と「デメリット」があるので、ご自分の状況や目指すべき形に合った方法を選択しましょう!
活動方法①:個人で活動する
レクチャーしてくれる人が近くにおらず個人で活動する場合には、「必要な機材」や「配信方法」など、全てのことを「独学」で調べて、アプリやパソコンを使って動画を投稿・配信する必要があります。
活動方法②:事務所に所属して活動
事務所に所属して活動することを希望する場合には、事務所が開催するオーディションに応募し、このオーディションに合格することができれば、無事にVTuber(ブイチューバー)としてデビューすることができます。
VTuberに必要な機材
VTuber(ブイチューバー)として活動するためには、機材購入費として最低でも30万円程度の費用が発生します。購入する「機材」や「ソフト」によって費用は異なるものの、本格的に活動するのであれば「高スペックのPC」と「モーションキャプチャーソフト」は必須と言えます。揃える機材が多く、金額も高額なため、まずはスマホ1台あれば楽しむことのできる「VTuberアプリ」で仕組みを理解しながら、徐々に必要な物を揃えていく方法が良いかもしれません。
機材①:高スペックPC
まず初めに、必要不可欠が必需品が「高スペックPC」です。スペックの低いPCを選んでしまうと、動画編集時に動作が遅くなったり、フリーズしてしまったりと、動画編集に必要以上の時間を要する可能性が非常に高くなり、モチベーション維持が難しくなります。無理なく、モチベーションを長く維持し続けるためにも、PCは高スペックなものを用意しましょう。価格帯の1つの目安として、最低ラインでも15~20万円以上のものを選ぶ必要があります。おすすめのスペックとしては以下になります。
機材②:Webカメラ
CGキャラクター(アバター)のベースとなる「フェイストラッキング(顔認証)」をするために必要になるのが「Webカメラ」です。VTuberは自身の顔が映し出すわけではないので、ハイスペックなカメラは必要ありません。金額としては5,000円以下で十分かと思います。また、PCに内蔵されているデフォルトカメラでも十分対応可能なので、カメラが内臓されたPCを持っている場合は、新たに購入する必要はないでしょう。
機材③:モーションキャプチャーソフト
本人とCGキャラクター(アバター)を連動させて動かすために必要なソフトです。無料で使用することができるものから1万円前後するものまで、様々なソフトが存在します。中にはPCだけではなく、スマホにも対応しているソフトもあるため、ご予算の中で、自分に最も合った機能を備えているソフトを選ぶようにしましょう。
機材④:マイク
マイクはVTuberの声質に大きく影響するため、キャラクターのイメージに関わるアイテムです。「クリア」で「質の良い声」を録音するためにも「コンデンサーマイク」を用意しましょう。金額は5,000~8,000円程度です。オーディオインターフェイスという機械にコンデンサーマイクを繋いで録音することで、簡単に声にエコーをかけたり、音量調整をすることができるため、「歌ってみた」などの動画をメインに活動をしようと考えている方は、オーディオインターフェイスも導入すると、幅が広がり楽しめると思います。
機材⑤:編集ソフト
「ライブ配信」であれば「動画編集」は不要ですが、撮影して編集した動画をアップロードする必要があるVTuber場合には、動画編集ソフトは不可欠です。動画編集ソフトは、スマホだけでで完結する「手軽なアプリ」からハイスペックな「プロフェッショナル向け」のものまで幅広い種類があり、金額も異なるため、自分のニーズに合致したソフトを選択するようにしましょう。
VTuberのまとめ
今回は個人だけではなく、企業からも一つの広告塔に起用しようと注目を集めているVTuber(ブイチューバー)とは「どんなものなのか」や、「始め方」「活動方法」「必要な機材」について説明をしてきました。個人で活動することで、収益を満額手にできたり、思い入れの強いCGキャラクター(アバター)を作れたり、こだわりぬいた動画を編集することができる一方で、独学で勉強しなければならないことや、CGキャラクターの作成、動画編集には膨大な時間がかかります。個人で活動するのか、個人で活動しながら必要な部分だけプロに依頼するのか、事務所に所属するのか。本記事が、これからVTuberデビューを考えている方のお役に立てれば幸いです。