【YouTube】成功の「ポイント」と「前提」

YouTubeといえば、YouTuber(ユーチューバ―)の動画コンテンツが頭に浮かぶかもしれませんが、最近は企業の広報活動の一環として、YouTubeチャンネルを運営する企業が一気に増えています。当社への動画編集依頼の割合も、企業様の方が圧倒的に多いのが現状です。

今回は、YouTubeチャンネルを成功させるための『ポイント』と『前提』について詳しく解説していきたいと思います。

YouTube成功の9つのポイント

YouTubeで成功するには/秘訣・確率を紹介

『YouTuber(ユーチューバ―)』としてでも、『企業』としてでも、運営するYouTubeチャンネルを成功に導くポイントはそれほど大きく異なりません。では、成功に導くためにはどのようなことを意識することが近道になるのでしょうか。ここでは、YouTubeチャンネルを成功に導くポイントについて解説していきます。

ポイント①:ターゲット設定

まずは、YouTubeチャンネルを通して「誰のために」「何を提供するか」を決定します。初めにターゲット設定をしておくことで、どんな動画コンテンツを作るべきなのかの判断基準になることに加え、専門性が高い、ブレないYouTubeチャンネルに仕上げることが可能です。

注意点

『万人受け』を狙い過ぎた幅広いジャンルの動画コンテンツ作成は、『ファン離れ』や、そもそもファンを獲得できないいう傾向があるため、注意しましょう。

ポイント②:キーワード設定

ターゲットとなる視聴者が検索時に入れるであろう「キーワード」を、動画の「タイトル」「概要欄」「タグ」などに設定することで、ターゲット層の検索結果に動画コンテンツを表示することができます。キーワードプランナーKeyword Toolなどのツールを使用すると、設定しようとしているキーワードの「月間検索回数」や「上位表示の難易度」を事前に調べることができるため、これらのツールを活用して効果的なキーワード設定を意識しましょう。

注意点

「月間検索回数」が多いキーワードでは自然と競合性も高くなります。検索回数だけに捉われず、「競合性」や「直近の検索推移」などと照らし合わせて、最適なキーワードを設定するようにしましょう。

ポイント③:動画の長さ

YouTubeは長尺の動画を投稿できるため、1本の動画に様々な内容を詰め込み過ぎて尺が長くなりすぎてしまうことがあります。長尺の動画コンテンツは、視聴者の途中離脱率増加の原因にもなるため、1本の動画に1つのテーマを設定して「簡潔な動画コンテンツ作り」を意識しましょう。

注意点

1つのテーマに絞っても、どうしても動画が長くなりすぎてしまう場合には「前編」「後編」に分けて動画を作ることで、視聴者に飽きさせない動画づくりを心がけましょう。

ポイント④:投稿スケジュール

よりたくさんのターゲットに動画コンテンツを観てもらうためには、「毎日投稿」が圧倒的にオススメです。ですが、成果が出るまでに最低でも6ヶ月はかかると言われているYouTubeで、動画の質を落とさずに「毎日」投稿し続けることは簡単ではありません。「毎日投稿」が難しい場合は、「毎週〇曜日〇時更新!」など投稿のスケジュールを決めておくと良いでしょう。

注意点

あまりにも投稿頻度が低いチャンネルにファンはなかなかついてくれません。最低でも月に8本程度の投稿を目安としてスケジュールを立てるようにしましょう。

ポイント⑤:台本の作成

「アドリブ」で面白い動画を撮るというのは簡単ではありません。テレビのバラエティ番組でさえ台本は必ず存在しています。投稿する動画コンテンツが再生回数を稼げるかどうかは、動画を撮影する前の段階で決まると言っても過言ではありません。だからこそ、台本を作成してから撮影に進むようにしましょう。

注意点

台本作りは、動画の構成作りのためにもとても大切な工程ではあるものの、台本に忠実になり過ぎて、棒読みになってしまわぬように注意が必要です。

ポイント⑥:視聴者との一体感

自身のチャンネルを支えてくれるのは「視聴者」の方々です。YouTubeはテレビやラジオと比較すると「距離感が近いこと」が人気な理由の1つです。動画コンテンツを作成する際には、視聴者からの質問を募集してみたり、全てのコメントに返信やいいねをするなど、視聴者ひとりひとりとの関係構築を徹底しましょう。

注意点

大切なのは「コメントに返信すること」ではなく「視聴者との関係構築」です。すべてのコメントに同じ返信で済ませてしまうと、ファン離れの原因になりかねないので注意しましょう。

ポイント⑦:親近感の高い動画

「面白い」と感じた動画をX(旧Twitter)やInstagramで共有する人がたくさんいます。家族や友人、恋人など、身近な人から勧められたも動画には「親近感」が高く、視聴してくれる可能性がとても高いです。より多くのターゲットに動画を見てもらうためにも「他の人にも共有したい」と思ってもらえるような動画コンテンツ作りを心掛けましょう。

注意点

より多くの人に動画を見てもらう事は大切ですが、再生回数のために不特定多数の視聴者へ向けた動画コンテンツ作りになってしまわないように注意しましょう。

ポイント⑧:成功チャンネルを参考にする

YouTube上にはすでにたくさんのジャンルのチャンネルがあり、チャンネル登録者数や動画再生回数などを確認すれば、成功しているチャンネル運営者を見つけることは簡単です。事前に複数のチャンネルを確認して、『構成』や『手法』など、具体的にどこを参考にすべきなのか思いついた部分を書き出して、真似できるところから真似してみましょう。

注意点

登録者数が多かったり、動画の再生回数が高くても、あまりにも異なるジャンルのチャンネルを参考にしても、良い効果が得られない可能性があります。自身のジャンルに近いジャンルの成功チャンネルを参考にするようにしましょう。

ポイント⑨:長く続ける

YouTubeの「成功確率が低い」と言われる一番の原因はここにあります。特にチャンネル開設して間もない頃は、チャンネル登録者数も思ったように伸びず、また、動画のネタも続かないことから、3ヶ月~6ヶ月以内に撤退をする方がとても多いのが現状です。それもそのはずで、YouTubeはGoogleのアルゴリズムを使用しているため、SEO同様、効果が実感できるまでにはそれなりの時間を要します。面白いコンテンツ作りも大切ですが、まずは長く続けられるようにモチベーション維持のための「何か」を用意しましょう。

注意点

YouTubeは動画投稿数に応じて徐々に右肩上がりになるというよりかは、ある日突然、投稿している複数の動画のうちの1本がバズったりします。そのため、思うように数字が延びなくても、まずは焦らずに、たくさんの動画コンテンツを投稿し続けることが大切です。

YouTube成功のための前提

YouTube成功のためのポイントをご紹介しましたが、YouTubeにはチャンネル開設を行う前に、知っておくべき最低限の前提があります。ここを理解してからチャンネル運営を始めるかどうかで、その後のモチベーション維持に大きく影響を及ぼすため、ここでは事前に知っておくべき前提についてご紹介します。

前提①:まったく遅すぎない

これからYouTubeチャンネルを開設をしようとしている方の中には、「今さらYouTubeに参入しても成功できないのでは?」と思っている方も多いでしょう。

結論、今からでもYouTubeチャンネルを活用して成功できます。

最近では、YouTubeもよりニッチなテーマの需要が増えてきています。「YouTube 成功」というキーワードよりも「企業 YouTube 成功」のように、視聴者が検索するキーワードが細かくなってきたことが背景にあります。「YouTube」や「YouTube 成功」などのビッグキーワードでの上位表示は難しいかもしれませんが、細分化されたスモールキーワードであれば、今からでも、成功を勝ち取れるチャンスは大いにあります。

前提②:成果までに平均6ヶ月

少し夢を壊してしまうかもしれませんが、YouTubeのチャンネル運営では、「初めて投稿した動画がいきなリ大バズリ」ということはほとんどありません。より多くのターゲット層に自チャンネルを認知してもらうためには、平均で6ヶ月ほどかかるため、中長期的な視点でスケジュールを組み立てましょう。

ですが、長く時間をかければ良いというものでもないため、1年経っても全く成果が見られない場合には、一度立ち止まり、上記で解説した各ポイントを見直してみましょう。

前提③:様々な目的に使える

  1. チャンネル自体を収益化
  2. 商材・サービスの営業広報
  3. 採用広報

YouTubeチャンネルの開設には、大きく分けて、上記のようなメリットが存在します。動画の1分間の情報量は、Webサイト3,600ページ分に相当するといわれています。そのため、自社商材やサービスを知ってもらうための営業広報の役割や、より効果的な採用活動を進めるための採用広報としての役割など、幅広い様々なシーンで活用することができます。

YouTube成功のためのまとめ

今回はYouTubeチャンネルを成功させるための『ポイント』と『前提』について解説してきました。ほとんどの場合、チャンネル開設の目的は「法人の場合」と「個人の場合」で異なると思いますが、YouTubeチャンネルを成功に導くポイントや前提に大きな違いはありません。

色々と分析・研究が進んでいる今だからこそ、YouTubeチャンネル運用の成功確率という面で見れば昔より高まっているのではないかと思っています。上記で解説してきた内容が、皆さまのチャンネル成功への一助となれれば幸いです。