「書類選考」を無事通過したら、次に「面接」が待っています。近年では、時代背景もあり、「オンライン面接」が主流になりつつありますが、「面接」では、応募先企業の採用担当者と求職者、双方が理解を深めるために、「質疑応答」や「意思確認」「求職者の性格」や「職務に対する意欲や適性」「能力」の確認などが実施されます。本記事では「模擬面接(面接練習)」の「必要性」「事前準備」「メリット」「依頼先の選び方」について解説していきたいと思います。
模擬面接(面接練習)とは
「面接」の緊張対策には、「練習」や「事前準備」が重要なのは言うまでもありません。しかし「練習方法が分からない」「何をどう話したら良いか分からない」と困っている人も多いのではないでしょうか。「模擬面接」とは、実際の面接の状況を想定して面接を行い、担当者からフィードバックをもらう面接練習のことで、就職・転職活動における面接対策に有効です。
模擬面接(面接練習)の重要性
「採用面接は得意ですか?」そう聞かれて皆さんはどのように答えますか?恐らく、「得意です!」と自信を持って答えられる人は、多くはないのではないでしょうか。「採用面接」というのは、独特な空気感があり、面接官の前になった瞬間に、頭の中が真っ白になってしまうということもあります。面接経験は人生の中でそう何度も受ける機会がありません。「得意です!」と答えられる人が少ないのはここに理由があります。面接官に効果的にアピールするためには「面接に慣れる」ことが重要であり、模擬面接は、その「面接」になれるための練習の場なのです。
模擬面接(面接練習)の事前準備
面接には、応募者が先に面接会場で待ち、後から来る面接官が来る場合と、面接官が先に待っていて応募者を迎える場合の2パターンあります。面接で聞かれる頻度の高い内容として、「職務経歴」「退職(転職)理由」「自己PR」「志望動機」は欠かせません。最低限この4つについては、しっかり説明できるように回答を準備しておき、ほかにも自分の経験年数や希望職種などに応じて、質問されそうなものについては対策しておきましょう。
模擬面接(面接練習)のメリット
「必要性」について理解ができたところで、次に「メリット」について見ていきましょう。模擬面接をすることで、実際の面接にはどのような効果があるのでしょうか。ここでは3つのメリットについて解説していきます。模擬面接の効果を理解したうえで、効果的な面接練習にしていきましょう。
メリット① 内容のブラッシュアップ
「事前準備」で用意した内容が、採用担当にうまく伝わる内容なのかどうかを、実際に相手の反応を見ながら確認することができため、相手の反応に合わせて話の内容に微調整を加えることができます。
メリット② 表情や声のトーンの確認
面接の際は、普段より声のトーンを少し上げて、話すスピードもゆっくり話すなど、「話す内容」以外にも、注意するべきポイントがあります。こういった部分の「正解」は、採用担当者によって異なるため、面接官の表情や態度から「正解」を確認するクセをつけることができます。
メリット③ 面接に慣れる
例え「練習」であったとしても、何度も面接を繰り返すことで、場の雰囲気にも慣れ、本番の面接で自分の力を発揮しやすくなります。
模擬面接の実施後は、採用担当役からフィードバックを貰いましょう。もしも余裕があれば、「厳しい評価」をお願いするとより効果的です。フィードバック内容をすぐに身に付けるためにも、意見を参考にしながら、再度模擬面接を行いましょう。
模擬面接(面接練習)の依頼先の選び方
模擬面接の依頼先として、「大学のキャリアセンター」や「ハローワーク」などが、初めに思いつくかもしれません。費用がかからない点が最大のメリットですが、『面接官「役」に慣れすぎている』という点は理解しておくべきでしょう。『面接官「役」に慣れている人』と『実際の面接に慣れている人』とでは、フィードバックの精度に大きな違いがあります。模擬面接の依頼先には、「豊富な面接の実務経験」と「国家資格キャリアコンサルタント」を持っている方が所属する組織に依頼することがオススメと言えるでしょう。
模擬面接(面接練習)のまとめ
今回は「模擬面接(面接練習)」について、「必要性」「事前準備」「メリット」「依頼先の選び方」などと合わせて詳しく解説してきました。本記事で、「模擬面接(面接練習)」がいかに大切なものかが理解できるかと思います。やり直しがきかない一本勝負の面接の場で、悔いのないように自身をアピールするには、本番をイメージした練習を繰り返すことで、「面接」に慣れておくことが重要です。模擬面接の際は「話し方」「回答時間」「内容」を意識しながら、練習するように心がけてみましょう。