キャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)とは

「キャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)」とは、個人の興味、能力、価値観、その他の特性をもとに、個人にとって望ましいキャリアの選択・開発を支援するキャリアコンサルティングを行うキャリア形成の専門家です。

キャリアコンサルタントが国家資格へ

「キャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)」は、平成28年4月より国家資格になりました。
キャリアコンサルタントは登録制の名称独占資格とされ、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されています。
これにより、職業に関する相談を今まで以上に安心してできるようになりました。

キャリアコンサルタントの国家資格制度の主な特徴

登録制度

国家資格を取得するためには、国が認定した養成講習を修了し、国家試験(学科、実技)に合格するだけでなく、国が指定した登録機関に登録しなければなりません。なお国家試験の受験及び登録機関への登録には一定の資格条件が課せられています。

名称独占

国家資格を取得していない者は、キャリアコンサルタントまたはこれと類似する名称を名乗ることができません。違反の場合は罰則規定が設けられています。

更新制度

資格取得後5年の間に、国が指定した更新講習を38時間(知識8時間、技能30時間)以上、受講修了しなければ資格更新ができません。

キャリアコンサルタントが国家資格化された背景

衆議院厚生労働委員会での質疑によると、国は、企業を取り巻く環境が変化する中で、働き手が自らのキャリアについて主体的に考える習慣を身に付ける環境を整備することが重要であり、そのためには、定期的なキャリアコンサルティングの機会を提供することが重要であるとしています。
このため、今回の法律の改正によって、キャリアコンサルタントを名称独占資格として位置づけ、更新制度を通じた資質の確保を図りつつ、キャリアコンサルタントを計画的に養成していくとしています。また、キャリアコンサルタントを活用したキャリア形成の仕組みを導入・実施した事業主に対する助成も続々創設されており、国は、キャリアコンサルティングの重要性を広く周知すると共に、企業内におけるキャリアコンサルタントの活用を進めていきたいとしています。