転職活動/中途採用の応募から採用までの流れ

まずは、転職活動/中途採用の応募から採用までの大まかな流れを理解しておきましょう。
転職活動は、大きく分けると下記4つの段階で進みます。
- 応募書類作成
- 応募
- 面接
- 内定
それでは、早速それぞれの段階について、詳しく解説していきたいと思います。
1. 応募書類作成
まず初めに、応募に必要な「履歴書」と「職務経歴書」を作成します。
この2つは、企業が応募者と面接をするかどうかを判断するための「書類選考」で使用するため、自分のことをしっかりアピールできる情報を分かりやすく記入する必要があります。
企業側が「この人と会ってみたい!」と思えるような、魅力的な応募書類を作成しましょう。
2. 応募
応募書類を作成できたら、自分が「働いてみたい!」と思う企業に応募します。
転職をすることで実現させたい内容を意識して、応募先となる企業を選ぶようにしましょう。「応募理由」については、書類選考後の面接時に企業側から実際に聞かれるので、明確な理由を持って企業選択をすることが大事です。
ただし、実際に企業側の話を自分の耳で聞いてみたり、現地を自分の目で見ることで初めて気づくことも多くあるのも事実なので、企業選択時にあまり企業を絞込み過ぎず、気になる企業には積極的に応募していくことで、自分の価値観を広げることができ、新たな可能性の発見に繋がることもあります。
3. 面接(1~3回)
書類選考を通過することで、面接試験に進むことができます。
在職中に転職活動を行う場合には、既存業務の合間に面接を受けるための時間を確保しなければならないため、スケジュール調整が必要だということを覚えておきましょう。
最近はZoomやSkypeなどのオンラインツールを活用した「オンライン面接」を取り入れる企業が増えています。オンライン面接ならではの注意点なども存在するため、面接対策と併せて、事前準備をしておくことがとても重要になります。
面接の回数は応募する企業により異なりますが、「1回のみ」という企業は少なく、「2回~3回」という企業が最も多いようです。面接の度に、面接官の役職が高くなり、より実務的な話になっていきます。
4. 「転職先の内定」と「現職の退職手続き」
面接試験に見事合格すると、ついに「内定」となります。複数社に応募をしていて、複数社から内定が出ている場合には、「自分がやりたい事」や「採用条件」など、様々な面で比較した上で、最も自分が働きたいと思える企業にジョインするようにしましょう。
現職の退職日がまだ決まっていない場合には、内定承諾後に現職との退職交渉に移ります。既存業務の引き継ぎにかかる時間や、有休消化などを考慮し、退職日を決定すると共に、転職先への入社日を決定しましょう。
中途面接でよく聞かれる質問内容

ここからは、転職時の中途採用面接の中で、実際に聞かれる頻度が高い質問内容を、項目別にご紹介していきたいと思います。
1. 自己紹介
自己紹介とは、あなた自身の所属や人柄などを簡単に伝えるためのものです。
名前や現職について(会社・部署・職種など)、趣味・特技などを完結にまとめたものが、自己紹介です。1分程度の長さで「基本情報」→「アピール」→「意気込み」の流れで伝えると綺麗にまとめることができます。
企業側が見ているポイント
- 表情や雰囲気などの、応募書類からは分からない人柄
- 基礎的なコミュニケーションスキル
- 短い時間にで簡潔にまとめる能力
質問例
- 「自己紹介をお願いします」
- 「あなたのプロフィールを教えてください」
- 「これまでの職務経歴をお聞かせください」
2. 転職・退職理由
転職・退職理由は、現職(前職)で実現することができず、転職することで実現させたいと考えていることを、以下のような流れで話すと、わかりやすく伝えることができます。
「私は○○な働き方がしたい」 → 「現職では△△な理由から○○ができない」 → 「(そのため)転職を決意」
「○○」の部分については、なぜそこまで○○にこだわるのかなどの理由も添えて説明をすることで、説得力が増す内容にすることができます。
企業側が見ているポイント
- 入社後に活躍できる人材か
- 入社後すぐに辞めてしまわないか
質問例
- 「なぜ転職をしようと考えましたか?」
- 「退職してから期間が空いてますが、この間は何をしていましたか?」
- 「転職回数が多いようですが、どのような理由でしょうか?」
- 「今回の転職で実現させたいことは何ですか?」
- 「前回の転職理由を教えてください。」
3. 志望動機・志望理由
「志望動機」は「転職理由」と併せて聞かれることが多いです。
志望動機では、「職種/業界への志望動機」と「企業への志望動機」の2種類があります。特に面接官から指定されることがなければ気にすることはありませんが、どちらかを指定して質問された場合には、混同してしまわないように注意が必要です。
「現職(前職)では叶わなかったことがこの会社ならできる!」ということを熱意を持って力強く面接官に伝えることで、志望度の高さをアピールするこができます。
企業側が見ているポイント
- 入社後に活躍できる人材か
- 入社後すぐに辞めてしまわないか
- 他業種・他職種・他企業との志望度の比較
質問例
- 「なぜ転職をしようと考えましたか?」
- 「退職してから期間が空いてますが、この間は何をしていましたか?」
- 「転職回数が多いようですが、どのような理由でしょうか?」
- 「今回の転職で実現させたいことは何ですか?」
- 「前回の転職理由を教えてください。」
4. 自己PR・強み
自分の「強み」をこれまでの実績と併せて伝えるのが「自己PR」ですが、企業側が今回の募集で何を求めているのかを理解した上で伝えなければ、意味がありません。企業分析をしっかり行った上で、面接官に「この人を採用したい」と思ってもらえるように、どのように役に立てるのかというポイントと併せて自己PRをするように意識しましょう。
企業側が見ているポイント
- 入社後に活躍できる人材か
- 入社後すぐに辞めてしまわないか
- 他業種・他職種・他企業との志望度の比較
質問例
- 「自己PRをお願いします。」
- 「強みを教えてください」
- 「長所と短所をそれぞれ教えてください。」
- 「あなたを採用するメリットを教えてください」
- 「どのように貢献できるかを教えてください」
5. 逆質問
面接終盤に必ずと言ってよいほど聞かれる「何か質問はありますか?」というこの質問のことを『逆質問』といいます。逆質問を通して、自分自身の意欲や強み、企業や業務への関心の高さなどをアピールすることが可能ですが、待遇面や面接官が困るような逆質問は、逆に印象を悪くしてしまう可能性があるため注意が必要です。
逆質問の内容は、あらかじめ複数用意しておくことをオススメします。
企業側が見ているポイント
- 志望度の高さ
- 社風との相性
- 応募者の興味関心がどこにあるのか
質問例
- 「入社までに身につけておくべき知識はありますか?」
- 「活躍されている社員の方の、特徴や共通点があれば教えてください。」
- 「社員に求めることや今後こうなってほしいというイメージがあれば教えてください。」
- 「前職で○○の経験がありますが、今回のポジションでこの経験を活かせる場面はありますか?」
- 「御社で働くにあたって、最も大切にすべきことがあれば教えてください。」
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は転職時の「内定までの流れ」と、中途面接中に聞かれる頻度が高い「質問内容」と企業側の「質問意図」について詳しく解説をしてきました。
新卒でも中途でも、内定がもらえるかどうかは事前準備で8割が決まると言っても過言ではありません。
履歴書・職務経歴書を含む応募書類作成はもちろん、企業側が今回の募集で何を求めているのかの「企業分析」や面接で伝えるべきアピール内容など、ぶっつけ本番になってしまわないように、しっかりと事前準備をしておきましょう。
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