ロゴデザイン相場/フリーランスとデザイン会社/外注の事前準備

ロゴのデザイン作成をロゴデザイナーに依頼を検討している場合、多くは初めて依頼をする方がほとんどだと思います。基本的な情報(要件)を最低限伝えておくことで、制作物に対する認識のズレや納品時のトラブルを避け、依頼側もロゴデザイナー側も安心して制作作業に取り組むことができます。「具体的なイメージが特に決まってない・・・」「外注時の料金相場っていくらなんだろう・・・」など、初めてだからこその悩みが出てくるかと思います。本記事ではロゴのデザイン作成を外注する際にの料金相場と、準備しておくと良い情報を解説していきます。

ロゴデザイン依頼の事前準備

事前準備①:「理由」と「目的」

ロゴデザイン依頼の準備① 「理由」と「目的」

まず、「何のロゴ」を「なぜ」作りたいか?という情報です。『会社のロゴ』『お店のロゴ』『商品(サービス)のロゴ』など。例えば、「新しく飲食店を開業するためお店のロゴを作りたい」「女性向けの新商品(美容品)を分かりやすく表すマークが欲しい」「運営サイトの大幅リニューアルで、認知度を高められるロゴを作りたい」など、「理由」と「目的」を明確に伝えてあげましょう。

事前準備②:「バックグラウンド」と「ヴィジョン」

ロゴデザイン依頼の準備② 「バックグラウンド」と「ヴィジョン」

ロゴ作成の「理由」と「目的」の準備ができたら、次は、その「会社」「店舗」「商品」「サービス」はどんな「会社」「店舗」「商品」「サービス」なのかという、バックグラウンドやヴィジョンが非常に重要な情報となります。ロゴデザイナーは、「会社」「店舗」「商品」「サービス」のことを深く理解する事で、対象を象徴するテーマやキーワード、コンセプトを導き出し形にしていきます。そのため、対象のバッググラウンドやヴィジョンが分からないまま制作を進めると、『無難なデザイン』になってしまったり『完成イメージと全く異なるデザイン』が納品されてしまいます。上記一例以外にも、会社案内やパンフレット、ホームページなどのツールもデザイン作成の際にとても参考になります。

背景・ヴィジョンを伝える一例
  • 同業他社との違い
  • 特にこだわりのあること(もの)
  • 日々心掛けていること
  • 名前の由来
  • 一番のセールスポイント
  • 設立の想い

事前準備③:「ターゲット設定」

ロゴデザイン依頼の準備③ 「ターゲット設定」

デザイン作成進める上で、「ターゲット」の理解も非常に重要です。「女性購入者がほとんどのため、女性らしさを伝えられるロゴにしたい」「若年層をターゲットにしたサービスを展開しているためスタイリッシュなロゴにしたい」など、事業を展開していく上でも大切なポイントになるので、ロゴデザインを依頼するか否かに限らず、どのようなターゲットを対象にするかを決めておくことで、一つの指針にすることができます。

事前準備④:「テーマ」と「カラー」

ロゴデザイン依頼の準備④ 「テーマ」と「カラー」

希望の「テーマ」や「カラー」も事前に伝えておくと、完成イメージに対する認識の齟齬をなくすことができます。また、希望する「テーマ」や「カラー」とは逆に、使用してほしくない「テーマ」「カラー」がある場合も伝えておくと良いでしょう。これらをロゴデザイナーに伝える際には、

  • なぜその「テーマ」や「カラー」を希望するのか
  • なぜその「テーマ」や「カラー」を使用してほしくないのか

など、理由もしっかりと伝えておく事で、依頼者側の価値観や希望をデザイナー側に伝える手助けにも繋がります。多少抽象的な伝え方であっても問題ないので、必ず伝えるようにしましょう。

事前準備⑤:「予算」と「納期」

ロゴデザイン依頼の準備⑤ 「予算」と「納期」

ロゴデザインは、依頼内容によって金額が変動するため、『○○円~』と記載しているデザイン会社、もしくは、デザイナーさんがほとんどです。これは、依頼者側の希望がどのようなものなのかによってロゴデザインにかかる所要時間が異なり、一概に料金を提示することができないためです。ここまで解説してきたような情報と「希望の予算」「いつまでに必要か」をあらかじめデザイン会社、もしくはデザイナーに伝えて、事前に見積り金額を提示してもらうことで、思わぬトラブルを回避することにも繋がりますし、安心してロゴデザインをお任せすることができます。

ロゴデザイン依頼のNG例

ロゴデザイン依頼の準備⑥ NG例

ロゴの作成を外注依頼する際はやってはいけない依頼方法というものがあります。「何を伝えれば良いか分からない」「時間がない」「考えるのが面倒」このような状況の中で依頼するケースがありますが、伝えるべき内容を伝えず、無理に依頼をしてしまうことで、思い描いていたロゴとは異なる制作物があがってくる可能性があります。ここでは、外注する際にやっていはいけない依頼方法を3つご紹介します。

NG例①:「プロに任せるよ!」

「伝えるべき内容もよく分からないし、プロのデザインが一番良いに決まってる」という考えから、全て丸投げした結果、イメージしてたものと全く異なるロゴがあがってきたという話を聞くことがあります。デザイナーは初心者ではない限り多数のデザインをしていることは間違いありませんが、それでも「価値観」や「得意なデザイン」はデザイナーによって異なります。完成イメージの食い違いを避けるためにも、できる限り情報を渡すようにしましょう。

NG例②:無理な納期の強要

過度な納期の短縮は、制作に割ける時間の短縮に繋がるため、デザインの完成度を下げることに直結してしまいます。ロゴのデザインは一生ものです。納得のいくデザインにするためにも、過度な納期の短縮は避け、余裕を持ったスケジュールで依頼するようにしましょう。

NG例③:盗作

例えば、「Yahoo!のロゴと同じデザインで、スペルだけ変えて欲しい」というようなご依頼の場合、盗作となり、双方にとってデメリットしかありません。また、別のデザイナーに依頼して作成したデザインを部分的に流用し、ブラッシュアップやアレンジを加えたいという場合も、後に思わぬトラブルを招かないよう、制作したデザイナーに問題がないか許可を取っておきましょう。

ロゴデザイン依頼の料金相場

ロゴデザインの外注先としては、大きく分けると「フリーランス」と「ロゴ作成会社」に分かれており、その外注先によって料金の相場が大きく異なります。また、初稿提案のタイミングでの提出ラフ案の数など、その依頼内容によってもことなります。それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

料金相場①:フリーランスへの依頼

「ロゴ作成会社」に依頼するよりも、依頼料金の相場が安いというのが「フリーランス」に依頼する場合の最大のメリットと言えます。個人により価格設定にバラつきが大きいものの、料金相場は2万円~5万円程度となっております。さらに、担当するクリエイターによっては基本料金内に、初稿提案時のラフ案の数が2~3案セットになっている場合もあるため、起業したばかりの経営者様にとっては非常に魅力的な価格設定と言えます。その一方で、問題点として「利用規約」や「契約書」の用意をしていない場合がほとんどのため、完成物の著作権について後々問題になる可能性や、そもそもデザインの経験自体がほとんどないため、クオリティが低い可能性などがあげられます。

料金相場②:ロゴ作成会社への依頼

「ロゴ作成会社」はロゴ制作のプロ集団であるため、「フリーランス」への依頼と比較すると、料金相場はどうしても高くなります。「フリーランス」同様、会社により価格設定にバラつきはあるものの、料金相場は5万円~20万円程度が最も多い価格帯でしょう。サービス料が上がる分、完成物の権利問題や、デザインのオリジナリティに安心感を持って依頼できる点が最大のメリットです。

ロゴデザイン依頼のまとめ

いかがでしたでしょうか。今回はロゴデザインを依頼する際に、準備しておくべき内容について解説してまいりました。完成イメージを上手くデザイナーに伝えることができるかどうか、不安に感じた方もいるのではないでしょうか。当社ロゴデザインサービスでは、専用の『お見積りフォーム』をご用意しており、選択項目の中から該当するものを選択するだけで簡単にお見積り・ご依頼を進めることができますので、ロゴデザインをご検討中の場合には、お気軽にお問合せください。以上、本記事がロゴデザインをご検討中の方のお役に立てれば幸いです。