【実際どうなの?】YouTube動画広告のメリット・デメリット

YouTube広告が注目されている2つの理由

YouTube広告が注目されている2つの理由

1. ユーザー数月間6,500万人以上を誇る影響力 

YouTubeは国内最大級の動画プラットフォームであり、利用するユーザー数は2021年時点で国内でも6,500万人以上と、多くの人が活用しています。近年では、テレビで発信される重要なニュース関連情報もYouTube上で検索を行い、迅速に視聴できます。

さまざまな属性を持つユーザーへ広く商品やサービスを宣伝することで、その後のアクション次第で多くの見込み客を獲得できる大きなマーケティング効果が期待できます。

2. 商品・サービスのコンセプトを映像で伝達可能

YouTube広告には、「商品・サービスのコンセプトを映像で伝えられる」魅力があります。
YouTubeは静止画広告の利用もできますが、動画広告での出稿がメインです。

動画広告では、静止画のような文字や画像だけでなく、音声やストーリーまで盛り込めるため、見ている人の感情に訴えかけるアプローチが可能です。

自社商品・サービスの世界観を動画を通して存分に表現できるのがYouTube広告の大きな魅力です。

YouTube広告のメリット・デメリット

YouTube広告のメリット・デメリット

メリット①:利用者の数が多い

YouTubeは言わずもがな世界中で利用されている動画プラットフォームであり、利用者数は主要な動画メディアやSNSのユーザー数と比べても群を抜いています。

YouTubeの利用頻度と利用時間の調査では、以下のような結果が出ています。

1日に1回以上、動画を視聴する利用者は80%以上、1日に1時間以上視聴する利用者は男性は59.9%、女性は46.3%と平均で約50%前後と高い割合で視聴されていることがわかります。

利用時間が長ければ長いほど、広告の影響力も比例して上がり、多くの人に見てもらえるというメリットがあります。

メリット②:テレビ以上の宣伝効果が見込める

8ヶ国、計56事例をもとに分析されたGoogle発表のレポートによると、YouTube動画広告には、テレビCMの80%以上の宣伝効果があるとされています。

これに対しては、テレビCMマーケティング側からの異論も出ていますが、近年の若者の「テレビ離れ」が進むことが注目されている背景からも、YouTubeがテレビと匹敵するメディアになりつつある今、YouTube動画広告のマーケティング効果は、確実に上昇していると言えます。

メリット③:一定時間見てもらえる

YouTube広告の種類は複数あるのですが、動画が開始される前に動画広告を流すことのできる『インストリーム広告』というものがあります。この広告を出稿する場合、最低5秒間は広告を流すことが可能です。

テレビの場合は、CMになるとチャンネルを変える行為や、録画を見るときはCMをスキップしてしまう行為がありますが、5秒という短い時間ながら『確実に見せられること』のメリットは大きいと言えます。

デメリット①:スキップされる可能性がある

スキップ可能なインストリーム広告の場合、どんなにアイデアや工夫を凝らした動画広告を制作しても、5秒以上経過すると利用者にスキップされる可能性があることがデメリットになります。
そのため絶対に見てもらえる冒頭の5秒を工夫することはYouTube動画広告の最重要事項となります。

「ノンスキッパブル広告」と呼ばれる、最後までスキップされないようにする広告の場合は全て強制的に見せることができますが、「スキッパブル広告」を出稿する場合は、動画内容を工夫し、品質高くスキップされない動画を制作する必要があります。

デメリット②:動画作成の為の労力と費用がかかる

広告効果を上げるためには動画のクオリティは重要です。動画の品質が高ければ高いほどインパクトも強く、効果が期待できますが、反対に品質が低い場合はマイナスイメージを与えたり、内容によってはクレームが発生する場合もありますので注意が必要です。

そのため広告動画制作は動画制作会社や広告代理店などのプロの業者に依頼することが多く、コストがある程度かかることとは多少のデメリットとなるでしょう。

デメリット③:ネガティブなイメージをもたれる可能性がある

YouTube動画広告のインストリーム広告は、コンテンツ再生前に、強制的に広告が配信される仕組みとなっていることから、ユーザーにとっては、強制的に広告を見せられる形となるため、ネガティブな印象を抱かれる可能性があるという点は、デメリットの一つに挙げられます。

7種類のYouTube動画広告

7種類のYouTube動画広告

YouTubeには「TrueView」という広告があり、動画の視聴前に流せる動画広告、YouTubeページ上に表示できる広告の2種類があります。

広告はパソコン、モバイル(スマホ、タブレット)ともに表示されます。

1. skip可能なインストリーム広告

よく見かける広告といえば「スキップ可能なインストリーム広告」。
YouTube動画を視聴する前後や視聴中に表示されるタイプの広告です。5秒経過すると、ユーザーは広告をスキップできるようになります。

2. skip不可なインストリーム広告

インストリーム広告には、「スキップ不可」の動画フォーマットもあります。

このフォーマットを選択すると、15秒間スキップさせずに、動画広告をすべて視聴してもらうことが可能です。
ただし、広告クリエイティブの尺は15秒以下であることが条件となります。

3. バンパー広告

「バンパー広告」とは、YouTube動画の前後に6秒のみ再生できる短い動画広告です。

こちらは、広告をスキップすることができない仕様のため、短くて覚えやすいメッセージで幅広い視聴者にリーチすることが可能です。

動画再生時間が『6秒』と非常に短いため、動画制作時は、伝えたいことを簡潔にすることと、メッセージ性の高い動画制作を意識することが大切です。

4. インフィード動画広告(旧 TrueViewディスカバリー広告)

「インフィード動画広告」は、関連動画の横や検索結果に表示される広告で、以前までは「TrueView ディスカバリー広告」と呼ばれていたタイプです。

動画のサムネイル画像とテキストで構成されており、ユーザーがサムネイルやテキストをクリックすると動画が再生される仕組みです。

インフィード広告は、すでにサービスに興味がある人(=見込み客)をターゲットにするときに有効です。

5. アウトストリーム広告

アウトストリーム広告とは、YouTube内では配信されず、Google広告と連携しているアプリやWEBサイトなどに配信される、モバイル専用の動画広告です。配信されるデバイスは「モバイル」のみとなっており、パソコンやテレビには配信されません。

ミュート状態で広告が流れる仕様となっており、タップするとミュートが解除されますが、音声が無くても映像だけでユーザーに興味を持ってもらうよう工夫する必要があります。

リーズナブルな費用でリーチを拡大したいときにおススメのフォーマットです。
動画の長さは特に指定されていませんが、15~60秒がおすすめです。

6. マストヘッド広告

「マストヘッド広告」は、最も目立つYouTubeホームフィードの上部で自動再生されるフォーマットで、新しい商品やサービスの認知度を高めたい場合や、短期間で大規模なオーディエンスにリーチしたい場合に有効とされています。

マストヘッド広告の利用は予約ベースになっていて、他のYouTube広告と比べると費用は高額で、1日で数百万円の費用が発生する場合もあります。

7. オーバーレイ広告

オーバーレイ広告とは、再生画面の下部に表示される横長の広告です。本編の再生中に、バナー画像もしくは文章表現による広告が表示されるため、視聴者の目に止まりやすい特徴があります。

視聴者が広告枠の右上に表示されている「×」を押さない限り表示は続きます。1クリックごとの課金と、1,000回動画視聴されるたびに費用が発生する仕組みです。

しかし画面を見ずに視聴する音楽やラジオのような音声動画の場合には、広告効果を出せずに費用だけがかさむため注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。『YouTube広告が注目されている理由』『YouTube広告のメリット・デメリット』『7種類のYouTube動画広告』について、説明してきました。

時代の流れと共に新しく有効的なツールは常に出てきていますが、現在ではYouTube動画広告がトップを走っているのではないでしょうか。

宣伝したい商品・サービスと、各広告の特徴を照らし合わせて、一番合った広告を掲載するようにしましょう。